本格雪山の登竜門と言われる「赤岳2899m」
アイゼンワーク・ピッケルワークの基礎・それに雪山に挑む為の最低限度の体力が必要とされる赤岳。
特に我々のような雪山初心者が ここを登らずして国内の名だたる雪山に挑もうなど無謀な話。
その昔、「キャンプにストーブ持ち込む馬鹿」とまで誹謗中傷され 「登れるわけが無い」と忠告まで受けながらも挑んだ「赤岳」。
人を自分の物差しで計ってはいけない。。。 努力は必ず実るもの。
赤岳は風が強く大変低温で着雪が薄い分、硬い氷覆われ スケートリンクのように磨かれた斜面は「滑落」=「死・大怪我」の危険性は非常に高い。
それでも比較的トレースもしっかりしており、核心部分の山容が小さく道迷いが無いなど訓練には持って来いの山。
何より、ラッセルの必要性がほとんどなく、雪崩の危険性も少ない。
雪山に対する基礎・初歩的な知識と技術を学べば登れる雪山、いや逆に言えばその基礎が自分の物になっているのか?試される山。
我々、ド素人のteam oki off が「赤岳2899m」に登る理由。。。
「どんな小さな雪山だろうが、今シーズンも変わらず安全に雪山に向かえる資格と実力を持っているのか?」
その安全への切符、いや合格証こそお守り。
そんな理由から「今シーズンも1発目は赤岳でしょう」 それがチームの合言葉に聞こえてなりません。
我々は生涯キャンパーであり山屋ではない、「アウトドアや火器が好きな おっさん そして山も好き」
The Dream of Life
雪山なんて決して特別な世界ではありません、その証拠に我々は今も普通のファミリーキャンパーなんですから
いつか山屋さんからは「キャンプにストーブを持ち込む山好き」 そう言われる様なキャンパーになりたいものです。
ええ、もちろん今年の冬キャンもバンバン ストーブ持ち込みますよ~♪
それでは赤岳2899mレポをご覧下さい!
(私のカメラは寒くて死んでましたので画像はチームの皆さんのを借用してます)
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ポチっと応援の後、
【続き】も読んでください♪
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素敵なキャンプ・ブログがいっぱいだよ♪
素敵な登山ブログがいっぱいです♪
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仕事の都合もアリ 出発の時間はいつもながら前日の夜、 まったく寝ないで登ることも・・・
気力・体力、いや特に気力だけは体力バリバリの20代には負けたくない 平均年齢44歳のチームです^^v
高速での長距離移動と赤岳へのアクセスとなる普通車では腹を擦る凍結した林道を快適にパスする為に投入したチーム車両のトゥアちゃん
アウディ製のV8 4.2Lエンジンのトルクは強烈、街乗りリッター2.8km
エンジンオイルは10L前後も入り さらに1000km走るごとに1L消費・・・ GSにも無い 指定の高級潤滑油・・・と無駄が多い車ではありますが
交代でハンドルを握ってもらったcherry副隊長も、「この域から加速するんですかー!!」とエンジンのフィールの良さに太鼓判。
こいつの6.0L V12やツインターボディーゼルのV10にも興味大です…欲しい。
「この域」は想像にお任せしますね。
さらに車高自在のエアサスにポルシェ カイエンと共同開発された260km以上を想定した超高剛性のボディは高速安定感がすごい、80kmが40kmに感じる・・・
高速はBM・ベンツに限ると思ってきた私、 VW・アウディを舐めてました(汗)
思えば、「無職の人間に車は必要ない!」by鬼嫁さま
自分の自家用車を持つのは実に5年ぶり、ようやく ひと時の自由を手にした自分でした。
・・・が?なぜか今は
「冬はシートヒーターに4WDに限る!」と没収 トゥアちゃんは鬼嫁様が乗ってます(涙)
なので・・・ めげない自分は通勤用に こんどはこちらを乗ってみる事に。
そうそう、こんな記事を上げると…
鬼嫁様のベンツをあっさり売っちゃった事をFBに上げたら すかさずナチュの過去記事に
「プレゼントやなく単なる仕入れやな」 なんてコメントも(汗) 反応早っ。
仕入れはローンでも無く レンタルでも無く もちろん買掛でも無く
すべて即、現金がルールの世界なんです^^;
プレゼントは1台で済みますが、仕入れとなれば50台近い車両を動かします・・・ 単なる仕入れよりプレゼントの方が楽。。。
車ネタは、一つの趣味,あまり突っ込まず広い心で見守ってくださいね。
さて、出発してすぐは もちろん恒例のカツカレー! 山に勝つ? 縁起を担いでますが
カレーが「辛い」というのは、いつも登ってる最中ですが「辛い」とき微妙に縁起を下げてる?ような気もするときがあります(笑)
山形からですからね~ 道中長い・・・ 眠眠打破にメガシャキと飲みすぎちゃって
目が爛々・・・ 眠くない(汗) 深夜2時、登山口に到着後わずか2時間の仮眠も狸寝入り状態で
大丈夫か俺っ(滝汗) 不安がつのる赤岳スタートとなりました。
しかし1BOXとステーションワゴンの方が仮眠がしやすいですね・・・
Sky High Bag 300 / SPDX860FP / 38,850 yen
さて戦闘準備開始です、肌に突き刺すような寒さで眠気も吹っ飛びます。 それもそのはず-15度でした。。。
ルートのタイムスケジュールや登山届けの作成は僕の役割ですが 提出は我がチームの隊長 Windy JVさんの役割。
この瞬間から一気の隊員の緊張感が高まり戦闘モードに入ります・・・が
皆さんブロガーだけあり まずは歩くより写真だったりします(笑)
我々、初めての登山が2011年2月、真冬の西吾妻山(2035m)でした、前代未聞、未経験者が2000mの雪山を登る。
それから1年も経たずして本格的雪山の登竜門と言われた赤岳に挑戦しやはり見事登頂 。
有言実行こそがteam oki off 。 そう言うイメージが定着しながらも。
僕らは決して背伸びをした登山をしてきた訳でなく 今の僕らの知識と技術なら絶対・安全に登れる山選び。
それがあったからこそ登れて来ました、イコールそれはキャンパーでも山は登れる! 特別なものではない!と言う事を証明をする為もありました。
まぁ、雪山をやるとなると夜道の山登りなども重要な要素になってきますので ある程度はしっかり向き合わないと登れない山も出てきますが(笑)
朝5時から歩き出し徐々に夜も明けだし2時間後には赤岳鉱泉小屋へ♪
名物のアイスキャンディー(食べ物じゃないですよ)が また僕らを出迎えてくれました。
ここで30分の大休止と食事を取るのですが、休憩すら地獄。。。 外した瞬く間にグローブも凍りつき体も冷えていきます。
それもそのはず・・・ 2,300m地点ですでに-20度に 残り約600m
単純に100m標高を上げるごとに0.6度下がると言われています さらに風速1mごとに耐寒温度も1度さがる・・・
去年様には行かないかな・・・ と頭の中でシュミレーションを立て直しながら行者小屋へ到着。 阿弥陀岳2805m
行者ルートから攻める赤岳の一番の危険箇所は地蔵尾根に育つナイフリッジ。 (もちろん他にも何箇所かありますが)
このナイフリッジを登るのか下るのか・・・
結局どっちも同じなんですが(笑) 左右どちらに滑っても たぶん死にます・・・
今回は地蔵尾根はパスして文三郎尾根のピストンにしましょう!と言った私でしたが、ちゃんと地蔵尾根を下ってきましたよ。
限りなく体重100kgに近い自分、リッジの育ちが甘くて4mほどトラバースする箇所があったのですが もろ崩れやすくて寿命が縮みました・・・
風が強そう!! でもお天気は最高!!
保温ケースも役にたちません・・・ まぁ、ラッセルが必要な山ではありませんので水の心配はそれほどありません。
どうやら本日の先行は我々・・・ フカフカの登山道はノーポール・ノーアイゼンで体力温存を選択。
足場が沈む悪い雪道は太ももと股関節に響きます・・・ ファイト!!
いつもながらcherry副隊長が力強いキックステップで後続を援護、体重が重い僕はありがたや~
雪山。。。 最高~!!!
樹林帯を抜ける頃には着雪も薄くなり雪面もガチガチに 勾配も直登に変わるのでアイゼン装着です!
僕のデジカメは沈黙状態でしたのザックにしまっちゃいました。
JV隊長の脇をバリエーションルートに挑戦される方々が登って行きます。
バ:「着雪が多いので登れるかは微妙です・・・」 ゆ:「頑張ってください!」
バリエーションの登頂はコンディションも大きく左右するみたいです。
雪山で出会う方たちとの何気ない会話もそうですが 身に着けてる装備も非常に参考になります^^
しかし文三郎尾根の直登も相当きついです(汗)
風も強く 気温も低いですが さすが晴れ男の私。。。 天候に恵まれました^^v
うひょーーーーーーーーーーーーーーー! 最高~♪
完全に冬山ですね。。。 真っ白 白銀の世界です。
写真じゃピンと来ない階段ですが これが埋もれてるだけで3シーズンとは全く違い
そもそも階段を必要とするルートだけあり、冬は結構 恐怖感がある箇所なんです。
特に振り返ると(滝汗) w
さていよいよピッケルを出さないと登れない箇所まで来ました。。。
バリエーションルートの方々が赤岳直下にトラバースして行きます。
「八ヶ岳は例えバリエーションルートで登頂しても、なんの自慢にもならないそうです・・・」
確かにハイスペックな方たちを前にしたら自慢は出来ないかもしれませんが僕らにはまだまだ無理です。
せめて上級者やガイドさんのサポートがあればバリエーションルートも行けそうですが
基本、経験者のアドバイスは受けても 登頂の為の引率は受けずに 初心者3人でどこまで雪山と向き合えるか?がテーマですので
それが「キャンプにストーブを持ち込む」 キャンパー魂ですから(笑)
えっ、ネタがしつこい? 元ノルマに追い詰められた営業マンですから(爆)
雪面はガチガチに凍ってきました、アイゼンの歩行訓練には持って来い。
あの肩まで登れば稜線にでます!
文三郎の分岐へ 天気がイイのに風が強い・・・ まぁ 去年ほどでは無いのでビックリするほどでは無いのですが
耐寒温度が見る見る下がります・・・ 踵の感覚がヤバイかぁ?
ピッケルを持つ左手の感覚が無くなり 先頭を行くcherry副隊長に自分の体調不良を大声で訴えますが
強風で声が掻き消されます・・・ でも立ち止まった方が体温を奪われるので やはり進むしかありません。
右手で必死に左手を揉みながら ステップを小刻みに強くし体を発汗させます。
体力は十分。 行くしかない!
皆さん!ファイトです! 頑張りましょう! 声を上げ自分にも活をいれます。
ジタバタしながら回復。。。 人間、崖に立たされた方が成長しますね。
「
行者小屋から赤岳登頂までの瞬間を隊長のブログより。
各自の 電子機器のバッテリー電圧低下。
私のカメラは未だ大丈夫ですが、いかんせん カメラが凍り付き、レンズの氷も解けず。。。曇った映像のみ。
加えて、急勾配、寒さ、で写真撮影の余裕も無くなる。
一端カメラをバックパックに仕舞い、頂上での撮影に専念する事に。。。
ここから 2時間の戦い。。。
氷の急勾配を登る為に ハの字で内側のアイゼンの歯を斜面に突き刺しながら進む。
ピッケルは、雪面に突き刺すたびに 氷の音ではなく金属音を発する。。
手と足の感覚が良く分からない。
左足に体重を移動して足首を曲げて右足を上へ持ち上げて前に移動。
それもアイゼンの歯を突き刺すために打ち込むように下す。・・・・左足首が良く曲がらない。。
繰り返していくうちに、足を上げて前に進もうにも、太ももと、腰の背筋が辛い。。
辛くても、そうしないと先に進む事が出来ない。
でも、止まっていると、体が冷えてくる。。。
携行しているダウンを着込む程ではない。。動き出すと体はたちまち熱くなる。
進むも地獄。休むも地獄。。。。。動いていれば、寒さは感じないが、、、段々寒いんだか進んでいるのか分からなくなる。
「ビバークしたら死ぬ」
こういう所では、進むしかないんだ。。
出発前、遭難者続出のニュースが、段々他人事じゃ思えなくなってきた~
幸い、強風だけで 天気は持ちこたえている。
左から吹く風に呼吸が苦しい。。。バラクラバ 吐いた息で口の周りが凍ってくる。
眼鏡も曇っているのだか、凍っているのか サッパリ分からない。
苦しい。。。口の周りが冷たい。。バラクラバから顔を出して進む。少し呼吸が楽になる。
全然登れない。
休む。。。。体を動かさないと 凍える。。。
頂上には、進むしか無い。。
「10歩」「先ず10歩行きましょう」 cherry副隊長の声
「左足のキックが弱いですよ」 ゆかい隊員の声
平地なら 足を前に移動させれば 進む。。
この急勾配。。足を上げて アイゼンを突き刺し 後ろ足で蹴り上げないと 先に進めない。。。。
ちゃんとアイゼンの歯を氷面に突き刺さないと・・・滑落。。
キックするのが苦しい。。。
1歩、1歩 氷に打ち込みながら進もうにも、遅々として進まない。。。休むと 寒い、、、、
寒さで、登るという意欲が半減してくる。。。
風は、昨年よりは 弱い。
いつも痛む 右足 膝裏は 全然痛くない。
でも、
太もも、に力が入らない。。。
膝痛克服は出来ている、、、でも 脚力が弱い、関節も固い。。。
寒い、冷たい、辛い。。。
限界。。
この年になって、何でこんなに辛い思いをするのか?
限界はとうに過ぎているのかも。。。
いや、
もう少し、あと少し。
歩幅を狭くして、何とか力の入るステップを模索してみる。
少し、左足に力が入りようになってくる。
「もう少し、あと少し。」
呪文のように何度も、何度も言葉にならない言葉を頭の中で繰り返す。
仲間達の声も全然聞こえなくなる。
一回りも違う彼らと、
50過ぎの私が、同じ山に登ること自体 初めから間違っていたのでは。。
もう、、、山 やめる。。
何のため、今まで走ってきたのか。
何のため、ここまで来たのか。
北岳 を忘れたのか
自問自答を繰り返す。
初の3,000m越えを目指し、意気揚々と向かった 北岳
独り、敗退し 途中で待機した屈辱。。。
独りの脱落は、Team 全体の生死にも関わる事。
あの時の思いから、雪辱を誓い鍛錬した日々。。
でも。辛い。
辛さのレベルが別次元。
何故、何の為に、、、、、、。
はっと、我に返る。
この仲間と出会い、ふとした事から 山を目指す。
夏の山を経験しながら、誰が言うでもなく、必然のように冬山を目指したのは、
自分の限界とは何か。
山道具は山で使った者が、平地で語れるのではないか。
冬山の道具は、冬山で使ってこそ語ることが出来るのではないか。
口コミや情報よりも、自分自信が体験して 本物 と語れるのでは。
という思い。
「Team oki off」 私には夢がある。
いつまでも、友と共に積雪期の山に真摯に向き合える事。
自分の限界は、鍛錬することで未だ上を目指せる事。
いつかは、3,000mをラッセルして『これが冬山』と言える事。
いつかは、4,000m以上を目指す事。
The Dream of Life
諦めるのは、未だ早い。。夢の途中。。
11:33 登頂
風は強いものの 別世界。。
泣き言が嘘のように 晴れて行きます。。
ココまで 引き上げてくれた cherry副隊長、ゆかい隊員に感謝。
以上、JV隊長のブログより・・・
いいえ隊長、感謝してるのは自分の方です。
自分には全く縁の無い世界と思っていたアウトドアそして冬山。
家族の笑顔もそう、隊長や副隊長と出会わなかったら、生まれ変わった自分に出会うことは一生なかったかもしれません。
The Dream of Life
忘れていた言葉。
山以上に・・・
あきらめていた人生を引き上げてもらったのは僕の方です。
改めて隊長には感謝の気持ち「ありがとうございました。」
そして「これからも宜しくお願いします。」
隊長が4000mを目指すなら、喜んで僕らもお供しますよ。
レベルは低いですが仲間を想うチームとしては日本一のチームだと思います。
team oki off
第2章スタートです^^v
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