北岳 3193m 第1話

ゆかい

2011年09月15日 15:12

team okioff 結成から半年、 登山の「と」字も知らなかった我々メンバー。

日本百名山 標高第2位の山 「北岳」 3000mを超える山でのテント泊。


甘くは無かった・・・ 


(広河原行きのゲートオープンを待つ 乗り合いタクシー  AM5:25)

地元、山形県米沢市を出発したのは前日(9/12)PM7:00 高速を乗り継いで

南アルプス市営芦安駐車場に到着したのはAM2:00ごろ すでに第2駐車場までいっぱいで

我々はバス・タクシー乗り場から1段下がる 第3駐車場へ  トイレが近くて良かった。







ポチっと応援の後、

【続き】も読んでください♪





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AM4:30 乗り合いタクシーの受付が始まり トイレは3回ほど済ませ 買って置いた おにぎり2個ほど頬張り AM4:50には乗車

9人乗りのジャンボタクシーに9人乗り込んだ時点で出発、team okioffが乗ったタクシーは

3番手でAM5:10の出発となる・・・ みんな朝早~ぃ (;´Д`)


マイカー規制により南アルプスには一般車両が乗り入れできません、ゲート入り口からは

鳳凰三山と呼ばれる「地蔵岳・観音岳・薬師岳」への登山道があり 一般車両の駐車はココまでです。

※緑の枠内に駐車されてる方の多くが「鳳凰三山」への登山者だそうです。


ゲートオープンから40分ほどで広河原インフォメーションセンターのロータリーへ着。



登山届けはつり橋を渡った先の広河原山荘へと説明を受け出発。  





目指す頂はあそこでしょうか? 天気はまずまずですが 

「AM10時以降 山頂付近は必ずガスるから 日帰りはまず展望を望めない」 なんてアドバイスもタクシーの中でありました(;´Д`) 





おっと!我々の目指す先への注意書き・・・  本日は大樺沢(おおかんばざわ)から八本歯ノコル

北岳バットレスを見上げながらの行動予定、 「落石には注意」 ドキドキする~ (;^_^A アセアセ





(・・?) エッ





大樺沢ルート崩壊・・・  _| ̄|○


素直に白根御池小屋ルートを行く事に。




AM6:20 広河原山荘 着、 あらかじめ作成しておいた登山届に 変更を付け加え急ぎ提出。


深呼吸して さて 「行ってきます~」






そー言えば先頭を行く チェリー副隊長のザック・・・ 

でかくて駐車場でもひと際 目立ってましたョ(;・∀・) 




さて、登山道はずーっと川状態・・・ (;´Д`)  これじゃゴアテックスの登山靴じゃないと厳しいですョ

と言うのも飯豊山で使った登山靴が水漏れでゴア・クレーム 返金してもらいました。

新しい登山靴 絶好調~♪  スパッツも履いてたので嬉しくて ジャブジャブ  w 子供です僕 σ(^◇^;)




さて本日のチーム 隊列は本気モード   冬の吾妻山で組んだ 一般的な隊列

先頭 サブリーダー   中盤(隊員)  後方 チーフリーダー   (SL-◎-CL)


※簡単な補足として これから登山を始める方へのメモです。


1.チーフリーダー(CL)、サブリーダー(SL)の定義



   CL---その山行に参加するすべてのメンバーの安全を最優先に

        判断、行動する責任者である。

        この場合のCLとは先頭を歩くコースリーダーとは違う。

        主な役割は後述する。



   SL---CL不在時または機能しなくなった場合の代行者である。

        またCLの役割をサポートする協働者である。

オーダー



     -オーダー(歩く順番)を決める。

      特に難しいコースでなければCLはラストを歩き、参加メンバー

      全体を見渡せるようにする。

      難しいルートではCLがトップを登ることもある。

      またセカンドには一番弱い人を置き、パーティペースを整える。

      経験者-初心者-経験者-初心者・・・の順が、前後から初心者を

      フォローできて望ましい。



     -トップを歩く人はパーティ全員がオーバーペースにならないスピード

      をコントロールする。

      主にセカンドに合わせるのがよい。



       *一人先走る人にトップ、リーダーとしての資格はない!



     -お互い常に見える範囲内で歩く。



     -CLはバーティのスピードに無理がないか(逆にスピードを上げる

      こともある)、メンバーの疲労はどうかを常に確認しながら

      トップやメンバーに指示を出す。



     -CLがパーティ全体を見渡せない程度の大人数になる場合は

      パーティを分けて行動すべきである。

      この時、通信手段を確保すべきである。

(トランシーバー、省電力トランシーバー、携帯電話)



     -列を離れる時、具合が悪くなった時は必ず声をかけ伝える。



     -道間違いの引き返しなどでオーダーが崩れた場合、直後に事故が

      起きやすいので、先に行かせない。




前半戦はこの調子かな・・・   滑って転ばないように慎重でしたσ(^◇^;)




AM6:30   大樺沢コースと白根御池小屋コースへの分岐

今回の装備は全員18~20kg・・・  

 

ほとんどの方が山小屋泊と言うだけあり 周りは超ハイペース どんどん置いて行かれるσ(^◇^;)

でもテント装備は 一目置かれる存在なのか 「凄いですね!テン泊ですか? 頑張って下さい!」

登山者の皆さんから暖かい言葉を良くかけてもらう。   

なんせこの装備、我が息子の重さですから 尚更 頑張りたい! (TдT)




さて白根御池小屋までは急登続き まずは栄養補給に

山っク!! 




寝不足もあり年長者の隊長には きつい急登 ちょっと隊列変更で

僕、初のプチCLポジション!!  なんて SLが最前列に居る限り 兼 副隊長がCL

とにかく2人に置いて行かれないように そりゃ 必死でしたよ~ 。゚(゚´Д`゚)゚。


   

登山者や関係者の方々が口を揃えて言うのが 「ココの急登の長丁場は日本一だ~ぁ」に

僕は( ・ω・)モニュ? この位の急登りなら 飯豊の「長坂」と岩手の「馬返し」と対して変わらんけどな・・・

なんて台風12号の影響で この先に待つ難関も知らずに まんまとテント装備を担いで来た我々初心者チーム。

 




肩に食い込む装備も慣れてきたのか ブロガーらしく 風景など撮影する余裕も(;^_^A アセアセ






イイ感じに晴れてますよ~  晴れパワー炸裂中^^v


 

AM8:20 ベンチのある所で大休止する事に  休みと聞いて僕はすかさず




大好きな 「つぶあんマーガリンのコッペパン」♪  登山は甘いものが美味いんですよ~ 





さて、栄養補給もばっちりOK♪ さぁ!行きましょ^^ 副隊長 今日もテンションMAXになってきました~ w


 

おりゃ~ 登るぜ!! 一歩一歩 と心に声掛け! ひ~はぁ~ ひ~はぁ~ 苦しい・・・   w






斜度が・・・ 益々・・・   険しく・・・   (TдT)

飯豊山の前半を思い出す~ いやそれ以上に感じるのは・・・ 装備の重さ。 w   

聞けば皆さん「北岳」テン泊でも12~16kg・・・ 

80~90Lの方 THE25kg~30kg わずか2名目撃 見るからにエキスパート縦走者(;・∀・) 体が違う・・・

我々の20kg  中途半端に重い=初心者? w  


ううっ・・・ 後ろから お先に♪ と前を行くステッキ無しのエキスパート 75Lのザック 間違いなく20kg前後 速い!!

短パンにノータイツのフクラハギ バスケの選手並み・・・  ちょっと私  足フェチ? カッコいい・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・   



なんだか適正パッキングに混乱するも(;・∀・) でも勉強、経験が大事。
重量見直しながらも やっぱ担ぐ体作りを僕は目標にしたいσ(^◇^;)


だって・・・ デカイザック担いでる人 注目の的なんですもん  カッコいい~  

考えが不純? かな・・・ イイジャンw




道案内の標識は登山中の楽しみ。  立ち止まっては会話も和む また息を整えてスタート^^





ようやく長く苦しかった2時間以上の急登も終わり 緩やかなアップ・ダウンに 白根御池小屋が近いと心が弾む♪




山はドコモ。 さすがですソフバンの僕はGPSしか使えません 何の為の電話か・・・ 電池消耗も激しい・・・

やはり泊まりの山行は ガーミンまたは乾電池式GPS・ドコモの組み合わせが山はお勧めです。

スマホの僕は今後、緊急用GPSとして電源を切る事にしました。



緩やかなアップダウンは白根御池小屋 到着前に ほぼ呼吸を整えてくれます 



木々の間からの日差しも気持ちイイ~  そして青空と風景  最高です^^v




整備された木道も、こんな山奥なのに凄いですね 人間の力。 ありがたい




水飛沫が気持ちイイ~   火照った体が一瞬ひんやりと  益々 生き返ります♪








(;・∀・) えっ・・・



アクシデント。





隊長を突然の膝痛が襲う・・・ 膝が曲がらない 

何とこれが 一歩も進めない状態に やばい。。。 



「隊長っ!時間はタップリありますから ゆっくり小屋まで進みましょう!!」と声をかける自分だが この先の行程はすでに頭の中 真っ白に・・・

白根御池小屋まで わずか2~3分の道のりを




THE10分


先頭を行く副隊長はすでにザックを置いて休憩中ですから アクシデントから その歩行に掛かった時間の長さを感じ取ってもらえる一枚です。


あの僅かな時間でのアクシデント、まさかの状態に副隊長も隊長に駆け寄ります・・・



休憩を挟みながら ギリギリまで様子を見ようか? 
荷物を元気な2人に別けようかとか?痛み止めを使おうか?など隊長抜きに2人論議が飛び交います。





そして・・・


沈黙の隊長が放った言葉は




「我が栄光のチームよ 俺に構わず前に進め!」 と、・・・ ( ̄□ ̄;)!!

「いやそれは出来ません!」と最後まで 留まるも登るもチームは一緒に!と 心優しき副隊長。。





「じゃ!隊長 
行ってきます(`・ω・´)ゞ」と




一刀両断したのは 僕でした σ(^◇^;) 俺って、冷てー。。。



さて、そーと決まれば行動も速し・・・  山っク またも補給!!! 




綺麗な白根御池小屋にも別れを告げ 隊長と初のお別れに。



神は我々に試練を与えるのか? 二俣~八本歯ノコルも絶望的に・・・   

実は先にも書いたこの言葉。。。
※台風12号の影響で この先に待つ難関も知らずに まんまとテント装備を担いで来た我々初心者チーム。

まさか本日の最難関が この優雅にも聞こえる「草すべり」 まさに初心者を導き地獄に落とす地獄の坂とは知らず・・・



先頭を行く 副隊長もどっかやりきれない思いで いっぱいなんでしょう 心なしか大きなザックに更なる重みが感じました。



白根御池小屋が遠ざかる お池の側で 木陰にテント張る隊長の姿が見えました。

副隊長が「俺らがココに留まる方が 隊長には余計苦しみを与えただろうしね 俺たちだけでも頑張ろう」

「じゃ、隊長置いて行きましょう!」と口火を切ってしまった僕が救われた言葉でした(TдT)


気持ちを切り替えてチーム今 2人に! 




しかし20分もたつと ようやく草すべりの過酷さに気が付く・・・

ゆ:「副隊長、待ってください ちょ!休憩イイですか(;´Д`)」
副:「そーですね、ちょっとコレはキツイです 休みましょう・・・」



ゆ:副:「隊長の判断は正解だった・・・」

まさに地獄の急登、 これが この先3時間 20分も登ったのにGPSは位置が進まず?


( ・ω・)モニュ?登っているのに進まず。


( ゚д゚)ハッ! 「ココの急登の長丁場は日本一だ~ぁ」

まさに垂直の壁( ̄□ ̄;)!! 

大げさとは思いますが 本当に急ですキツイです、 これから初めて北岳に登る方の参考の為にも
そー表現します、これに継ぐのが白馬岳?ってあるんでしょうか なぜに山小屋泊の登山者が多く
そして山小屋がこんなにも充実してるのか・・・ これ荷物軽くしなきゃ登れないって(TдT)


 

その証拠に40分も登ったのに まだはっきりと下に お池が見えます・・・




チーム1の健脚を誇る 副隊長も珍しく息が上がってます。。。

もちろん後ろを行く僕は呼吸が止まりそうです(TдT) 苦しい~ なんで登ってんだ~




白根御池小屋を出発して1時間半、大休止へ・・・ ザックを下ろす力もありません うなだれる副隊長。。。

僕はザックを背負ったままひっくり返って仰向けに寝てました・・・(;´Д`)死ぬ~



水分もタップリ補給して出発も・・・

30分登ってダウンの僕・・・ 副隊長に大休止を申し出(TдT)  






こーなったら!アンパン補給




ようやく二俣方面への分岐標識へ  辛い~ 





(@_@) まだ登りが続くよ~  って「登ってんだから登りに決まってるだろう!」と

独り言のように自分に言い聞かせる w




「前に!前に!前に!」 気合のような独り言が増える・・・ 「一歩でも前に」

ふと背負ってる荷物が自分の息子とフュージョンする。

飯豊山は次男が、そして北岳は長男が・・・  長男が生まれてからの6年間が苦しみと共に過る

家にも帰らず仕事に没頭してきた自分、過ちや反省、そして今。。。 自分が背負ってるものは何?  ハァハァ ゼィゼィ 


お前が生まれた時の重さ  手の平に乗るような小さな命。

そして この前、今度 父さんと磐梯山に登ろうと 高く抱え上げた時の お前の重さ、大きくなったな・・・


そうだ!今 俺の背中にはお前が乗ってる、一歩だ!一歩でも上に!





決して背中が軽くなる事は無かった・・・ しかし それがさらに気力へと変わった。

登れ!上がれ!一歩でも進めば必ず!   


もはや自分との戦いだった・・・



そして・・・

白根御池小屋をスタートして2時間45分。



3時間のコースレコードを15分縮めて肩ノ小屋方面の分岐点へ 

肩ノ小屋まで30分・・・ 「草すべり」で全ての気力を出し切った僕は小屋までの最後を50分も掛かってしまった。



ところで電波さえ繋がれば仕事の副隊長。。。 登りながら仕事の事まで ホント凄い




しばし風景を楽しむ自分。 でも酸素が薄い気がするのか頭痛も・・・


( ゚д゚)ハッ! もしや!  


THE高山病 

慌てて深呼吸に水分補給・・・ 気休めか?効果ありか? 頭痛・・・ 





何が肩ノ小屋まで30分なのか頭痛と息苦しさに足が前に出ない自分・・・ 

深呼吸しながらの歩行、水分も何度も (:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ まじヤバクナイ 




副隊長! あんな上に人が・・・  また急登:(;゙゚'ω゚'): 




登り切ったと思ったら・・・ また登り 。 



絶対、空気薄い・・・ いくら空気吸っても水の中にでも潜ってるかのように体が重い・・・ 




PM2:05  北岳肩ノ小屋 3000m  到着。  もやは言葉すら出ない・・・ 


さすがに この消耗した体力にガスの中 更には明日は膝の故障で 下で待つ隊長の荷物を分担と思うと
北岳を越えて北岳山荘に行く気力無し。 当初予定のコースも崩壊の為 ピストン選択。

副隊長に ココでのテン泊を希望。  


まだ元気な副隊長も 僕の残りの体力と明日の隊長を心配しココでのテン泊を決定。


なんとも惨敗の登山になった team okioff であった。    
  

この場を借りまして

team okioff 「軍師不在の陣」 北岳~間ノ岳 残念ながら惨敗でありました。
 
初心忘れべからずの言葉も重く受け止めて 望んだ今回の山行。  
 
軍師いわく 「楽な登山は無い」 まさに! いや台風12号の影響や隊長の突然の故障など
不慮不測の事態があったにしても 企画した自分自身も1日目で 肩ノ小屋から
北岳を越える 力無しと現実を突きつけられました。 

※もっとも企画当初から経験者の方には 僕自身が北岳を越える自信は無いと
  告知記事を見て分っていたと思いますがσ(^◇^;)

いやそもそも今回の山行は天候も含め全て運が良かったとも 隊長の膝がもし
通行止めになってしまった 変更した二俣を越えて八本歯ノコルで爆発したら・・・

もちろん退路は無し・・・ 更にはAM10時以降はガス・ガス状態に初めての登山コース。

下手すると遭難信号・・・

生意気言ってすいませんでした、 もう一度、そう我チームの「北岳リベンジ」を誓う山行となりました。 



なんとも歯切れの悪い 第一話となりましたがチーム全員が無事帰宅できた事。 なによりです。

 


ブロガーさんや、読者の方からのOM、メールなど
応援して頂いた皆さん 本当にありがとうございました(TдT)  
返事返しきれてませんが報告までに記事を先に上げさせてもらいました! 


第2話 いよいよ北岳に! つづく   宜しくお願いします!




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